北口美海 選手 決勝トーナメント 2

選球眼の深み

第53回 日本女子 ソフトボール リーグ

11月8日 パロマ瑞穂野球場 BIC VS ホンダ 決勝

選手別の写真  北口美海 選手 決勝トーナメント 2

ビックカメラ高崎 北口美海 選手 #22

北口美海 選手が代打として登場することもある、というところが、ビックカメラ高崎の選手の層の厚さを表していると思います。決勝トーナメントの決勝という大舞台で、代打で登場した北口選手は、目先の1球に囚われることなく、相手投手の心理を読み、見事な選球眼でフォアボールを選びました。その結果、チームの勝機を広げて、優勝に導いた一人となりました。

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ビックカメラ高崎 北口美海 選手 #22

無失点の快投を続けていたジェイリン・フォード 投手は、5回に大工谷選手にヒットを打たれると、続く糟谷選手に送りバントを成功させられ、1アウト2塁となりました。ここで藤本選手に代わって、代打の切り札、北口美海 選手が送られます。いつものようにきびきびとした力強い北口選手の動作に注目が集まりました。

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ビックカメラ高崎 北口美海 選手 #22

ランナーを2塁に背負ったフォード投手にとっては、ここが正念場となります。北口選手は、低めの球や内角の球には手を出さず、ボールが先行します。また、ストライクゾーンから変化する球にも釣られずに見送ります。フォード投手に焦りの色が見えてきます。北口選手のナイスな選球です。

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ビックカメラ高崎 北口美海 選手 #22

きわどいコースの球は、速くても内角でも捉えてファールにしていました。北口選手には長打もあるだけに、フォード投手としては厳しいコースに投げるしかなかったのだと思います。一方最優秀防御率を誇るフォード投手の力量からすれば、早打ちしていれば併殺打になってしまった可能性も高く、北口選手の選球眼が勝機を広げることとなりました。

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ビックカメラ高崎 北口美海 選手 #22

北口選手にフォアボールを与えたフォード投手でしたが、次のバッターにもフォアボールを出してしまい、失点につながります。北口選手がこの大事な場面で、自分が打って決めたいという心理的盲点にはまって早打ちすることなく、冷静にチームプレーに徹して結果を残したことに、ソフトボール選手としての深みを感じました。

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