糟谷舞乃 選手 決勝トーナメント
全力で駆け抜ける
第53回 日本女子 ソフトボール リーグ
11月7日 パロマ瑞穂野球場 トヨタ VS BIC
2018年の決勝トーナメント初戦にて、初回に決勝点となる先制ホームランを放って試合を決めていたことのあった糟谷選手。ビックカメラでの最後の決勝トーナメントとなった今回の初戦でも、全力で駆け抜けて、試合の流れを決める重要な役目を果たしました。
内野を抜けるヒットで出塁した糟谷選手。その後は盗塁で2塁に進みます。そして藤本選手のヒットで生還する3塁ランナーだった山本選手への本塁送球に始まったレッドテリアーズの守備の連係ミスを突いて、糟谷選手もホームインして2点目を挙げます。
この時の判断と走塁による追加点がなければ、後藤投手は立ち直っていたかもしれません。結果として後藤投手はこの追加の1点に動揺し、さらに後続に2ランホームランを打たれ、この回4失点となったことを悔やんでいます。糟谷選手のナイスプレーがビックに勝利を引き寄せました。
今期の開幕前のメッセージ動画で、「チームのために全力でがんばります」と話していた糟谷選手。その言葉通りの全力プレーが、ビックカメラの優勝につながっただけでなく、球場やリモートで見ている人たちを歓声で沸かせました。見た人の多くが感動と勇気を与えられたと思います。
惜しまれつつ、2020年をもってビックカメラ高崎BEE QUEEN を退団した糟谷選手。球場で見た、試合前の守備練習のキビキビした様子や試合でのプレーの数々が印象深く焼き付いています。決勝トーナメント初戦のこの日の姿も、永く記憶に残ると思います。