川畑瞳 選手　決勝トーナメント

下剋上

第53回 日本女子 ソフトボール リーグ

11月7日　パロマ瑞穂野球場　豊田織機 VS デンソー

決勝トーナメントに駒を進めてきた、デンソーブライトペガサスの川畑瞳 主将。今期は5位以内が決勝トーナメントに進出できる規定でしたが、終盤の3連勝で5位となり、ぎりぎりで進出を果たしました。

「下剋上」が合言葉だったデンソーブライトペガサスは、決勝トーナメント初戦で先制し、追加点も挙げ、7年ぶりの決勝トーナメントながら、豊田自動織機シャイニングベガを圧倒します。そのチームを常に鼓舞していたのが、主将の川畑選手でした。

後半開幕節では、2打席連続ホームランという派手なスタートがまだ印象に残っていましたが、決勝トーナメントでは、派手さは無くても、とにかく川畑選手の存在感の大きさを、いろいろな場面で改めて実感しました。

4回表には、中前打を放って出塁すると、機敏な走塁と帰塁でも魅せていましたが、今村選手の送りバントにより、きっちりと2塁に進みました。川畑選手がバッターボックスに入ると、味方のチームから「川畑さん！」とひときわ大きい期待の声が掛かるのが印象的でした。

2点ビハインドの5回。2アウトながら、ランナーは1塁と2塁を埋めている状況でバッターボックスに入った川畑選手。川畑選手なら何とかしてくれる、という雰囲気に満ち溢れていました。当たりは良かったのですが、ショートの正面。球場からはため息が漏れました。しかしながら、最後まで見せた存在感は、来期の活躍も期待させるのに十分でした。