渥美万奈 選手 TOKYO2020 日本代表
東京オリンピック 女子ソフトボール 選出メンバー
トヨタ自動車レッドテリアーズ #22
写真は2021年前半節に撮影したものです。
連日に渡って、ホームランや奪三振で世界ランキング 2位の実力をオリンピックの大舞台で見せてきた SOFTJAPANですが、今日は渥美選手が強豪メキシコ戦の一打サヨナラの大事な場面で、素晴らしいバットコントロールで決勝打を放って試合を決めました。
タイブレークとなったこの試合、10奪三振の力投をした上野由岐子投手、そしてそれを受け継いで圧巻のリリーフした後藤希友投手の投球を受けて、得点の期待に注目が集まった8回。2塁ランナーの山田選手を我妻選手がバントで3塁に送った状況で、渥美選手が打席に入ります。
スクイズか、それともセーフティスクイズか、あるいは犠牲フライか、と思いながら見ていたこの場面。渥美選手は落ち着いて初球のストライクを見送り、その後で3塁向かって軽く右手を上げる仕草をした後、随分と長い間 3塁方向を見ていました。
メキシコ代表オトゥールの第 2球は外角高めで、見逃せば恐らくボールとなる球でした。渥美選手は前傾の姿勢でリーチを伸ばしてボールを捉えます。3塁ランナーを返すためには、内野手に届くまでに時間が掛かるように打球の勢いをそぐ必要があるため、ワンバウンドさせています。
全く見事なバットコントロールです。1点が必要な場面で確実に仕事をする、渥美選手のこのプレーは、日本に勝利をもたらしただけでなく、日本のソフトボールのレベルの高さを世界に発信できたのではないかと思います。渥美選手には、これからも攻守で SOFTJAPAN を支えてくれることに期待しています。