坂本実桜 投手 第8節 横浜大会
笑顔にはかなわない
第54回 日本女子 ソフトボール リーグ
10月9日 保土ヶ谷球場 日立 VS トヨタ
多数のオリンピアンが所属する王者ビックカメラ高崎BEE QUEEN戦に登板して勝利を収めていた坂本投手。同じく多数のオリンピアンを擁するトヨタ自動車レッドテリアーズ戦にも登板しました。しかも、序盤のノーアウト満塁のピンチという場面でのリリーフでした。
ノーアウト満塁のピンチをしのいだ坂本投手は、その後もトヨタ自動車レッドテリアーズに得点を許さず、完封勝利を挙げました。ビックカメラに続いてトヨタ自動車にも勝利したことで、日立サンディーバは単独2位に浮上。決勝トーナメント進出はもちろん、日本一も視界に入って来ました。
坂本投手は、速くて重いストレートに変化球を組み合わせ、テンポ良く投げていました。ストライクゾーンで勝負しているので、カウントを悪くしてから痛打されるということもありません。トヨタの強打者を相手に真っ向勝負でスコアボードに0を重ねていく姿は、見応え十分でした。
第7節では、太陽誘電を相手に敗戦投手となっていたため、どのように立て直して来るのかと思っていましたが、前回の敗戦を微塵も感じさせない、坂本投手の本来の投球を見せてくれました。ピンチの場面のマウンドでも時折笑顔を見せるマウンド度胸と落ち着きには風格も感じます。
ビックカメラ戦の後では、勝利をしていても失点していたことから浮かない顔をしていたように見えた坂本投手でしたが、この日は無失点ということもあって、この笑顔でした。防御率でもトップ争いを続けている坂本投手。シーズンが終わるまで、今後も目が離せない選手です。